施設長ごあいさつ

施設長 矢崎 浩

 
   高齢化社会を迎え、心身に障害を持つ高齢者が非常に増えております。 
これら障害を持つ高齢者にとって「幸せ」とは何なのでしょうか? 
私は、それは「住み慣れた社会や家庭環境の中で 友人や家族に囲まれ、 一人の人間として 誇りと尊厳を持ちながら 健康に暮らしていけることだ」 と考えます。 

 しかし、年齢とともに 心身に障害をきたすことは多く、自宅療養となれば家族の方々のきめ細やかな介護なしには幸せな老後を過ごすことは不可能です。 
 その一方で 近年、核家族化・少子化・女性の社会進出が進み、家族の介護力は低下し障害を持つ高齢者を家庭内だけで介護することが非常に難しくなってきている現実があります。そのため、高齢者のみならず その家族の方々も現在および将来に対して大きな不安を抱かれていることと思います。 
 
 当老人保健施設メイプルでは、心身に障害を持つ高齢者の精神的・身体的リハビリを行い、 高齢者自身の自立を第一に支援いたします。同時にご家庭においては介護に無理をきたさないよう、デイケア・ショートステイなどの活用、及び訪問看護・介護指導・相談などを行い、障害を持つお年寄りやその家族の方々が充実した家庭生活を過ごせるよう支援いたします。 
 
    ひと 皆 必ず老いていきます。 
 
  この超高齢化社会は、長寿社会と言われるように人類の夢であり、人類の達成したもっとも 輝かしい成果の一つではないかと思います。 
 現実には多くの問題を抱えていますが、医療者の立場からこの栄えある成果を活かすべく、 大いなる努力をしていくことが 私たちに課せられた責務と考えております。 
 この輝かしい長寿社会を誰もが健康で幸せに享受できるよう、ご家庭や地域社会の皆様と問題を共有し、ともに努力していきたいと思います。 
 
<施設長略歴> 
昭和16年8月6日 山梨県韮崎市に出生 
昭和41年   千葉大学医学部卒業 
昭和41年   東京女子医大消化器外科入局 
昭和55年   綾瀬市に矢崎胃腸科外科開業 
平成10年   介護老人保健施設メイプル開設 現在に至る